私にはもともと思考障害があったらしいです。医者が書いてくれた診断書にそう書いてあった。勉強は普通にできたので、そんなことは自分も周りも全く想像できなかったです。30歳で発病してから何年も経ったあとで、思考障害だったのか、道理で、と知った次第です。
思春期の頃、人は物事を考えるといいます。中学の頃交換日記が流行った時期がある。みんな嬉々としてノートにびっしり文字や絵を描いていた。
私はそれがとても羨ましくて、お母さんタイプの友人にせがんで交換日記を申し込んだ。けど、彼女の方は一ページまるまる言葉で埋め尽くしてくれるが、私はどう頑張っても3行しか続かない。苦しんだ挙げ句2回ほど交換しただけで義理も何も踏みにじって投げだしてしまった。
どうしてできないんだろうと不思議だった。
表現自体とても苦手だったな。ピアノは十年間怒鳴られ叩かれながらやめる事も出来なかったし、運動は音痴だったし、まあ要はテストの成績は良かっただけのビクビクしたつまんない弱虫でした。
高校になると気の利いた子は本格的な本を読み始めた。三木清まで読んでる子もいた。私は話をするのが下手だったので本には向かっていたが、まるでお経読んでいるのと同じで、意味は全く掴めませんでした。
あの頃を振り返ると我ながら可哀想に思う。思考も心も凍っていた。
家庭環境は外面が良かった、とだけかな。
他の人を信頼する事が出来ない状態だった。
今はここで何かに心をひらいているんだろうと思います。生まれて初めて自分のことをきちんと見返そうとしている。
とにかくものを考えることが出来なかった。それだけのゆとりが持てなかったです。
自分の未来を想像することも何になりたいと強く思うこともなかった。
現実と向き合うこともなかった。
目や耳を塞いで生きていた感じ。
自分の感情もわからなかった。
もったいなかったと思う。
世の中と自分を否定し、終始受け身でいた。就職活動は投げ出していたわ。
大学出たあとアルバイトの身分でそれでも一人暮らしを始めたし、旅行して、友人もできたが、特に仲の良かったその友人も変わり者だった。
ただ思考力に尋常じゃないところがあってわたしはそれに飲まれてしまった。あ、女性の友人です。
彼氏も作ってみたんだけどその女性のほうが魅力的であっという間に別れてしまいました。悪いことしたと思います。でも信頼の仕方がわからなかったです。二人共生活力ゼロだったしね。
結局女性の友人と共依存になってしまって私は自分の思考をその人に委ねる結果になった。
徹頭徹尾自分でものごとを考え決定することができなかった。
30までその友人と思考をともにしてたんだけど彼女が結婚して、それと同時期に私は発病。
しっかり生きるには思考力の土台がいります。思考力を育てるのは現実認識。独立した人格としての経験なんだなと今になって思います。
ずっこけたはなしです。何をやっても主体的な行動にはならなかったです。こんなこと打ち明けたら腹を立てる人も多いでしょう。
それにしても発病の間私は全く人生経験を積めませんでした。病苦は味わいましたけどね。
ブログでこうも自分をさらし始めたのは、医者と肉親意外と口を利くことがなくなったからです。身からでたサビとはいえ、この精神的貧しさは耐え難いですわよ。
病気の間は俳句の訓練はできたので、今お目汚しをしているのは20年以上の積み重ねがあるせいです。
あと病気の経験はいろいろと非現実的なことがあります。
同じ病人で哲学が好きな人はとても多いです。病人、ほぼ哲学しかできないと言っても過言では有りません。
非現実的な経験は、観念論を身近にします。
ただその哲学は学問的客観性のないもので、独りよがりになりがち。他人に説明できず、偏屈をさらにふかめます。
最近学校で哲学の授業を聞いているのですが、正気でありながら、哲学的思考を深め構築しうるその精神の強靭な人々の存在に圧倒される每日です。
学問は独りよがりでは成り立たない。先人の知恵の積み重ね、その深い歴史に、素直に頭が下がります。
物事には筋道、正しいセオリーがあるのだとようやくわかった気になっています。
しかし、学生時代ろくすっぽ口も聞けなかった身には無明もしかたのないことでした。
と、いうわけで私はしょうもない人間なのですが、きっと過敏なんでしょうね。なんとか生きてるというのが正直な所です。
これから植物の知識とやっぱり観念的な本を読みたいです。実際的なこと身につかないし、事実役立てる当てもない。
とっぱじめにブッダの話を読み始めました。目が開くような気がします。そのうち感想文なりまとめなり書きたいです。
哲学の話は歓びの泉。
一語一語が輝きます。
学校で読み方のいろはが身についた気がするので、ちょっと続けたいです。
では長くなりました。私も落ち込みから早く治りたいのです。乱文ご容赦下さいませ〜。この年ですが、パニックでひどいこと重ねましたが、私はこれからなんです。
えーい公開してやる。