ちょっと遠くの春の小川へ。ツグミ、アオジ、カワラヒワ、カラス、ヒヨドリ、メジロが近くに居ました。
田んぼの真ん中でしたが、ガマの穂が年を越してこんな姿に・・。
少し歩いて梅はもう満開。
紅梅も白梅も。
バス停前では遅い菜の花を飛び交う蜜蜂でした。
今日のエコー・ポップからは
オスカー・ピーターソンのQuiet Night Of Quiet Stars。お星さまきらきら。
さて、本を読むことがほとんどできなくなっている状態なのですが、幸田文の「台所のおと」一編だけ読み終えました。
病に伏した料理人とその奥さんの話なのですが、
粋の極み!と思いました。
感極まるほどです。
ラジオもテレビもなかったしんとした時代、人々はささやかな物音をこのように深くまで読み解くほどでもあったのか~とびっくりしました。
どうも昔は渋すぎて敬遠していた幸田文ですが、すばらしい鉱脈を見つけた思いです。とにかく感覚が冴えていて、とてもではありませんが追いつきません。
皆さんとっくに読んでいらっしゃるのかもしれませんが、衝撃的でした。
短篇で、ゆっくり読んでも三十分ほどなので、なんとか私でも終わりまで読むことが出来ました。
一文字一文字楽しめます。
で、余勢を駆って、ミシェル・ウェルベックの「滅ぼす」を借りてきたのですが、どうしても頭に入らない。どうもコンピューターハッキングの話らしいんですが、ついていけない自分を悟りました。
ここに来て読みたい本は何冊か出てきたのですが、知力が追い付かない感じです。
新しいことに近づけないなあ。
また、カルロ・ロヴェッリの「時間は存在しない」という本も読みたいのですが、むうう。言葉がばらばらに感じられる。
こっちは時間をかけて粘りたいです。なんだか夢がありそうなので。
しかしもう乱読は不可能になっているのかもしれません。
歳時記しか読めない人間(^^;)
楽しきは小川のほとり春の泥